バルパライソはチリ第二の都市であり、アメリカ大陸太平洋岸最大の深水港および主要な外国貿易港で、首都サンティアゴから119キロメートル離れ、車で約2時間の距離にある。

バルパライソは1536年に設立され、元々はインディアンの村であり、16世紀にはスペインの植民地となった。マゼラン海峡の上部に位置する太平洋西海岸にあり、パナマ運河が開通するまで、南米とヨーロッパを結ぶ重要な港として機能していた。

この時代はバルパライソにとって黄金期であり、多くのヨーロッパからの移民を引き寄せた。これらの移民は主にイギリス、ドイツ、フランス、スイス、イタリアから来ており、市内の文化を豊かで多様なものにし、「太平洋の真珠」と呼ばれるに至った。

バルパライソの貿易の黄金期は1914年のパナマ運河開通により終わりを迎えた。船がマゼラン海峡を迂回しなくてもよくなったことで、港の重要性が大幅に低下し、市経済にも大きな打撃を与えた。

バルパライソはカラフルな都市建築と落書きで有名である。家屋は個人所有のため、住民は各自の好みに合わせて屋根や壁を装飾しており、丘の街には鮮やかな色彩が広がり、さまざまな誇張された落書きと共に、南米特有の典型的な魔幻現実主義スタイルを体現している。

バルパライソのケーブルカーは、丘の住宅地域と海沿いの商業地域を結び、最初のケーブルカーは1883年に運行を開始し、現在も運行されている。1996年、世界遺産委員会はバルパライソの独特なケーブルカー(急勾配)が世界の100の危機的な歴史・文化財の一つに選ばれたことを発表した。

2003年、UNESCOはチリのバルパライソに「人類の遺産」の称号を与えた。

本日の旅程:朝食後、チリ国会議事堂のあるバルパライソへ行き、ソトマヨール広場の海軍戦士の記念碑を訪問する。その後、西部風ブッフェ形式の昼食を楽しむ。午後はガーデンシティであるビニャ・デル・マルへ行き、イースター島モアイのレプリカを見る。その後、海岸線を 따라サンティアゴに戻り、太平洋の美しい景色を楽しむ。

図2.3:チリ海軍本部と太平洋戦争の記念碑。
図4:かつて活況を呈した金融センターであり、ラテンアメリカ最古の証券取引所があったが、現在衰退している。
図5-15:丘の上に建てられたカラフルな街、港、落書き。
図16-18:新しい市の海岸、カニオンビーチ。